詩人バトル読書会
スレッドは1作品ごとを基本にしてお願いします。第135回 VIEW2010 1(1) はなもとあおさん - 金河南
2012/06/30 (Sat) 11:05:56
詩というよりは、ポエムなのだろう、という印象を受けました。
・選ぶ言葉全てに独自性がなく大衆的という点。
・読者に、風景を想像させす、心情を直接的に訴えている点。
・掘り下げることができない点。
・自己完結させていると思わせる点(他人に見せるためではなく、自分のために書いていると思わせる点。
詩とポエムの違いを明確に定義できないのは残念ですが、
僕はこれら上記の点から、ポエムなんだろうな、と思いました。
なので、
「わたしの心」として固定され、深く掘り下げられない以上、あんまり批評しても意味ないのですが、
それをふまえて。
まず「星」「夢」といった端々に出てくる単語が活かしきれていないことを指摘します。
バラバラ、蛇足と感じます。
一番かかっている単語は「まち」で、
「トタン」「景色」「暑い一日」などにかかっています。
なので、選ぶ単語を「まち」にかかるようにすれば、もっと統一感がとれたと思いました。
「星」はまちの風景ではないのか、と考えるかも知れませんが、
星は夜の風景、うずもれた緑・暑い一日・汗は昼の風景を連想させます。
「2010.09.01」という日付も
変更したら、もっと良かったかも知れません。
9月ではなく8月なら「汗」「暑い」がもっと際立ったし、
「星」や「夢」といった夜を強調したいのであれば12月~2月の、冬の日付を採用することをオススメします。
「2010.09.01」という日付が、詩の中を半分に割ってしまっているので、もっと後ろに持ってきた方が効果的なのではと感じました。
最終連が旅立ちという意味なので、最終連の前に入れたら、この日付は「旅立ちのための変更線」という意味にとらえる事ができました。
最初の「mam...」がその後どこにも出てこないので消化不良です。
一回しか出せない特殊な単語は、
後の単語にかけて消化するか、最後に出して深みを持たせるかするともっと良いと思います。
ちなみに僕個人的には、
ポエムとは
「感傷的な夢見がち自分日記」
と位置付けています。
読者に提示したい主題がハッキリしていないので、
見たまま・感じたまま連ねるのではなく
ひとつテーマをもって書いてみてはいかがでしょうか。
細かく指摘しすぎたので - 金河南
2012/06/30 (Sat) 11:19:38
つまりどういう事かという修正Ver.
わたしが欲しがらない子でいたために、まち、が羅列、した話。
手
つないだ
ビニール袋
トタン
足音
うずもれた緑だった。
暑い一日の。
汗の粒がなみだみたいに、腕に垂れた。
景色が
うしろに
流れる
平穏無事な
なにものかにまもられる
明日を迎えるために
2010.09.01
愛を
残して
いくよ
mam...
ありがとうございます。 - はなもとあお URL
2012/07/02 (Mon) 18:57:44
自分のために書いている、というのは、まさしくそうだと思うので、反論する余地もありません。
書き方に関しては、今後の参考にしたいと思います。
いろんな感傷を混ぜて書いているので、
冬と夏、夜と昼が混ざってしまったように思います。
深く触れないで流す、それが自分のなかの書く主題となっていたので、深く掘り下げることのできない言葉選びになってしまっていると思いました。
日付については、記憶は冬、事実は夏だったので、
事実のほうを優先させました。
まさしく、そういう点では日記だったわけです。
ひとに読ませる作品を書く、という視点を
今後もう少しずつでも取り入れられるようになったら
いいなと、思いました。
拙い作品に批評を下さり、ありがとうございました。